症状別ハーブの活用(2)味がわからなくなった時に

2021年09月24日

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食べる柴犬

お薬の副作用や病気の後遺症で味覚が鈍くなる時があります。

最近は新型コロナウイルス感染の後遺症で味覚障害を抱える方が増えていると聞きます。

「味覚障害かも」と思ったときに助けてくれるハーブやアロマはあるのか。

原因に沿って探していきたいと思います。


症状

味覚障害の症状はいろいろです。

五味といわれる甘・苦・酸・塩・旨味のうちのどれかがわからなくなったり、

逆にどれかを強く感じたり、または全部わからなかったり、むしろ本来と違う味に感じたり、と様々です。


原因

では直接原因は何かというと、

舌、唾液、神経、脳等の問題が挙げられます。

新型コロナウイルスの感染でどの部分に影響が出るのかはわかりませんが、

まずは医療機関で調べてみることは大切だと思います。


対処

味を感じる舌の味蕾という組織が減少したり異常を起こす場合、新陳代謝に必要な亜鉛やビタミン、鉄分などの成分を補う治療が行われます。

亜鉛を含む食品は、

・魚介類  牡蠣、しらす、うなぎなど

・海藻類  焼きのり、わかめなど

・肉類  豚レバー、牛赤身など

・野菜類 切干大根、枝豆、かぼちゃ、ごまなど

・豆類  きなこ、油揚げ、アーモンドなど

がありますが、サプリメントでも摂れるようです。

唾液が減少する場合は、唾液腺を刺激するようなマッサージや薬があります。

精神的なことが原因の場合もありますが、抗不安剤や抗うつ剤がかえって味覚障害をひどくすることもあります。


役に立てるハーブやアロマ

少しでも緩和できるように、

・亜鉛やビタミンを補い新陳代謝を助けるハーブ

・新陳代謝に欠かせない血液を作るハーブ

・神経を休めてくれるハーブ

を挙げてみます。

ネトル(西洋イラクサ)

鉄分、ミネラルが多く造血作用があります。

マルベリー(桑の葉)

亜鉛を多く含みます。鉄分などのミネラルも含まれます。

マテ

鉄分などのミネラルが多く、ビタミンB群やCなどの栄養素が非常に豊富です。

セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)

神経を穏やかにする作用が強いハーブです。飲み合わせに注意が必要な医薬品があります。

パッションフラワー

自律神経に働きかけ、鎮静作用があります。こちらはお薬との飲み合わせに注意が不要です。

ラベンダー

神経や細胞の興奮を鎮める作用があります。精油でも効果があります。

ローズレッド

細胞を活性化、新陳代謝を活発にします。アンチエイジングにも活躍します。

同じく精油でも効果を得られます。

マロウブルー、マリーゴールド

潤いを与える保湿のハーブです。口腔粘膜の乾燥を防ぎます。

フェンネル、アニス、キャラウェイ、タイム、クローブ

口腔の殺菌、口臭予防によいハーブですが、

その殺菌作用には唾液を増やす働きも貢献しています。

カイエンペッパー、ブラックペッパー、ペパーミント

刺激により唾液を増やします。

食べるのももちろんよいですし、

ブラックペッパーとペパーミントは精油もあります。


使い方

ハーブティーやサプリメントで摂るのもよいと思います。

アロマテラピー(芳香療法)で香りを吸い込んだり、

植物油などで希釈した精油を身体に塗り、

皮膚から取り込む方法があります。

どちらも体質や体調により感じ方が変わりますので、

ゆっくり少しずつ様子を見ながら使ってください。

「一度に、大量に」は絶対に避けます。

 

今回挙げたハーブは、「絶対に、全員に効きますよ」、

「新型コロナに効きますよ」というものではないことご承知ください。

地球上に人が存在するようになった頃から、

身近な植物を健康管理に試してきた

多くの先人たちの知恵をご紹介しました。


味覚障害や嗅覚障害のような副作用や後遺症は、

まわりの人にわかってもらいにくい点でも辛いものです。

本人にとっては生活する上で大切なことであり、

楽しみでもあることが欠けてしまう痛手は大きいに違いありません。

命に係わる訳ではないからと軽く受け取らずに、

辛さや不便さに理解を示してあげることも大事だと思います。

本人にとって周囲にわかってもらえることが、大きな癒しになり、

症状の改善にもつながるのではないかと考えています。理解

 

 

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