症状別ハーブの活用(1)においがわからなくなった時に

2021年09月17日

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臭いをかぐ犬

風邪を引いてしまい、治った後もしばらくにおいや味がわからないことがあります。

嗅覚と味覚が連動する理由は実はわかっていないと聞いたことがありますが、

自分も普段からより詳しく味を見たいときには、食品を口に入れて鼻から息を吐いてみると繊細な味がわかることがあり、やっぱりつながっているなと感じます。

 

最近はコロナの後遺症に嗅覚異常が挙げられていますが、

毎日の食事にも影響するつらい症状だと思います。

鼻の奥が腫れて詰まっていたり、

粘膜や神経が炎症によって損傷してしまったためということを想定して、

回復へ向けて役に立つハーブやアロマがないか、考えてみました。


ペパーミント

鼻炎によいハーブです。副鼻腔炎にもよく使いますが、鼻粘膜の血流をよくして炎症を抑え鼻づまりを緩和します。

アイブライト

同じく鼻炎によくアレルギー症状も抑えてくれます。

カモミールジャーマン

消炎剤の成分にもなっていますが、抗炎症作用があります。保湿作用がありますが、鼻水が増える心配はありません。

鼻づまり、鼻水が多い時には乳製品を控えましょう。

ネトルリーフ

浄血作用、血行促進作用で粘膜の再生を助けます。アレルギーにもよい。(ちなみに次回10月3日の講座のテーマハーブです)

ジンジャー

同じく血行促進して消炎効果高めます。

ローズレッド

細胞を活性化します。ダメージを受けた組織を回復してくれる万能ハーブです。

リコリス

ステロイド様の働きをしてくれます。ステロイドのような副作用はありませんがたくさん摂り過ぎるとむくむことがあります。

 

これらをまずは温かいハーブティーで摂ってみてください。

熱すぎないハーブティーをゆっくりと飲みます。

鼻へ香りを通すように湯気もしっかり吸いこんで。

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アロマテラピー

香りは鼻の粘膜にダイレクトに効いてくれるので、

アロマテラピーで取り入れるのも、とてもいいと思います。

その際はハーブから抽出された100%天然の精油を使ってください。

合成香料は意味がありません。

上述のハーブのうち、

ペパーミント、カモミールジャーマン、ジンジャー、ローズは精油もあります。

エッセンシャルオイル

 

精油をどのように使えばいいのでしょうか。

まずは空間を香らせて吸い込むという使い方があります。

 

芳香器の選び方

ベッドサイドなど近距離で香らせる場合は小さな芳香器、コンセントライトなどで十分です。

お部屋全体にいきわたらせるにはミストや風に乗せて拡散するタイプの大きめの芳香器を使ってください。

 

芳香浴という使い方

バスタブに精油を1~2滴垂らし、お湯に浸かりつつ香りを吸い込むという方法もあります。

身体を温めながら、精油を湯気とともに吸いこんでください。

お風呂場もいい香りになり、リラックス効果抜群です。

 


顔のマッサージ

花粉症の方にお教えすることがありますが、鼻の不調の際には鼻の周辺のツボを刺激したり優しくマッサージして血行をよくすることも効果があります。

小鼻の上の「鼻通」、小鼻の下の「迎香」は有名なツボです。

あと鼻の骨(鼻骨)と軟骨の間も、押さえると痛みを感じる場合よく効きます。

鼻全体を温めることも効果がありますので、触って冷たいなと感じるときはマッサージをしたり手で温めたりしてみてください。

 

マッサージに精油を使う際の注意

精油を使ったアロママッサージが一石二鳥では!と気づかれた方もいらっしゃるでしょう。

皮膚からも精油成分が吸収されるので確かにとても効果が高い使い方です。

その場合、天然とはいえ、精油はたいへん濃度が濃いものです。

直接お肌につけるとかぶれてしまうこともあるので、必ずオイルやクリームで希釈して使ってください。

精油の割合の目安は1%。

一般的な精油のドロッパーの1滴が0.05mlなので、オイル5mlに対して1滴です。

お肌に異常がある時は避け、お肌の変化にも注意しながら使ってください。

 


後遺症の回復には時間がかかるかもしれませんが、焦りは禁物です。

回復に全力を使えるように消耗は抑えていきましょう。

のんびり…ゆっくり…

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