誕生秘話①花粉症によい「春のムズムズ」

2023年02月17日

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「花粉症」というものを知ったのは大学生の頃。
所属していたクラブの先輩が、練習場に箱ティッシュを持ち込んでいたのを不思議な顔で見ていたところ「花粉症って知らない?」と声かけられたのが最初でした。

社会人になり大阪で働き始めた頃はまだ大丈夫だったような。
強烈に覚えているのは東京出張が増え、ホテル暮らしが3か月を越えたあたりか、早朝布団の中でモーニングアタックに見舞われるようになったこと。
身支度終えるまでにティッシュをひと箱ほぼ使い切ってしまう。
仕事中も箱ティッシュと専用のゴミ箱が手放せない。発熱までする。
ずっと風邪引きのような様子に外国人の同僚から「海外への移住を考えたら?」と真顔で言われました。

そんな「重症」であったのに、「花粉症」によいと見聞きしたハーブを買い漁って飲み始めると、腰を抜かすほど「軽症」になったので「ハーブとやらはアレルギーによく効くんだ」と納得したのでした。

そんな経験から、国民病とまでいわれる花粉症に苦しむ方に、少しでも楽になってもらえればと、ぷくすけを開業してすぐにこのブレンドを作りました。
ブレンド番号が17番(リリースしている一番若い番号が13番)なのでほぼほぼ開業当時からあります。

当初は味の違う2種類を用意していました。
ルイボスベースのものと、ミント味の今のブレンド。好みで選んでもらえるようにしていましたが、ミント味の方が圧倒的に人気があり、今の「春のムズムズ」だけを定番にしたのでした。

抗アレルギー作用のあるエルダーフラワーは、ホルモンバランスの乱れからのイライラによいのもあって自分でも気に入っているハーブのひとつでした。
柔らかいフローラルな香りと穏やかな甘さが落ち着くハーブで、効き目はいいのですが、主役にするには少し物足りなく、やはり鼻炎症状が強い花粉症にはミントを使おうと考えて配合しました。

その他はアレルギーと言えばやはりネトル、名前から眼病にいいのだろと考えがちだけどペパーミントと相性がよく副鼻腔炎などには欠かせないアイブライトも配合して。
ジンジャーは旨味とコクを出すための調整にプラスして、今の配合となりました。

ひと口飲めばくしゃみが止まり、ふた口飲むと鼻水が止まり、三口目には鼻づまりが消える。そんな冗談のように効き目の早いブレンドが誕生して以来、私も春が近づくと毎日飲んでおります。

 

春のムズムズ
クリーム色の小さい花がエルダーフラワー

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